小麦粉って最強

日本人と麦

スポンジケーキの原料は小麦粉を固めた生地を薄く伸ばして作るものとなっています。それにより色々なものが出来上がっていくわけですが、日本人にすれば小麦粉もそうですが、穀物関係は食文化を語る上で決してなくしてはならない物となっている。パンもそうだが、ご飯が食べられない食生活というのは少し考えられない。そこら中に溢れかえっているもののように見えるものの、まだそこまで安上がりに仕上げられることもない品質性には、やはり見どころをもって然りだ。

ロールケーキも小麦を原料として生産されているのでやはり切り捨てられない、正直小麦などにアレルギーを持っている人たちには悪いが大好きな人間にすればそれはしょうがない話。けれど食べられない人たちにすれば、ただの趣向だけで好き嫌いをしている人は見ていて憎悪の対象なのだろうとも考えられる。中にはスポンジケーキがアレルギーゆえに食べられないという人もいるかと思うと、無駄に好みだけで食べ物が食べられるかどうかを判断するのは良くない。ただ中には好きだからという理由で自身がアレルギー持ちであることを忘れて食べようとするという煙たいな状況だけは、勘弁してもらいたい。実体験なのだが、飲食店でアルバイトしている時に提供したケーキを見て口にする寸前に思い出したというから、空恐ろしい話だ。お客様は神様だと考えるのは構わないが、店員がお客のアレルギーなんていう、個人情報を知るわけもないのでそのへんは本当に注意してもらいたい。

ですがそれだけ穀物が好きという日本人ならではの感性なのかもしれません。

ロールケーキの地位として

ロールケーキに話を戻すと、日本でいうところのスポンジケーキというべき点が最も顕著になり始めたのはカステラが登場したことからだ。日本ならではの、日本人好みの味付けにより誕生したその菓子の登場により、ケーキには親しみを持って接することが出来たのだろう。それは昭和30年のスイスロールが登場したことからも伺えるはずだ。何せ瞬く間に日本人、しかも庶民の間で定番中の定番菓子にもなっていったので馴染みやすさは折り紙つきだったのかもしれません。

普通に考えれば輸入されたお菓子は基本、生産された国の住んでいる人々に味覚に合わせて作られています。そのため日本には日本の甘味文化への発展形が存在している。スポンジケーキにしてもそう、それこそ始めは西欧諸国を原点として変遷を続けた菓子は、そのままで輸入される一方で日本人の舌に合うように味が調節されている。それもまた職人たちによる技術の粋を集めた物となっている。

いわば、現代の日本で当たり前のように販売されているスポンジケーキの類は原点こそ西欧のものとなっていますが、日本独自の菓子製法に基づいて創造された作品と考えた方が妥当でしょう。そしてその中でもロールケーキは富裕層ではない、一般庶民に親しまれる菓子として地位開拓に成功している。

当たり前から創意工夫へ

流行した後のロールケーキは、ベースとなる形から様々な進化を果たすことになる。アリンコロールのところでも話しましたが、地域特産の食材を利用して製法されたロールケーキが登場し、舌に肥えたと勘違いしている日本人の味覚に斬新さを提供しています。ここでも色々と好き嫌いがあれば好まれないというリスクも内包していましたが、それはそれとしても変化を望む日本人には愛される物となっていきました。

こうした状況で辛いのはやはり職人として活動する人々でしょう、なにせロールケーキをただ作っても売れる保障もない。またスイスロールにしても時と場合によっては売れない可能性も出てきてしまいます。製菓会社としてもそうですが、パティシエを目指している人にとっては当たり前だけを作ればそれでいいという時代が終わりを告げたとも言える。常に独創性が求められるようになったものの、基礎がしっかり出来ていないと売れないのでそこを怠っては元も子もありません。中にはしっかり出来ているのに、見れば残念な仕上がりになっていたと感じる時もあるので、ロールケーキにも当たり外れが存在する、今はそんな時代です。

どんなものが好みか

デザートとしてのロールケーキもそうですが、それ以前に鋭意努力を要する技術研鑽が求められるようになったこの業界も中々肩身が狭いところ。製菓を作ることに必至となる人の辛さはそういうところにもあるが、何よりケーキ作りは重労働だ。それこそクリスマスにもなれば作らなければならないケーキの数は、際限がない。いつか見たケーキスタジオで深夜までケーキを作っているパティシエの人々にしたら、足腰がやはり響くそうだ。

ですがそれでも食べた人の満足そうな、美味しそうに頬張る姿を見るのはやはり救われるとのこと。色々と口コミなどで美味しいロールケーキを探す人もいますが、味は異なっているのは当たり前の話。それでも決してやってはいけないのが、美味しくないからといって棄てるという選択肢に走ることだ。ロールケーキを語るなら、まずは好き嫌いに関係なく食べよう。アレルギーを持っている人は、そもそも命の危険性が伴うので、止めなければならない。