各国のロールケーキ

個性が強く出てくるもの

お菓子が文化として有名な国といえば、何と言ってもフランスです。この国では毎年職人になるべく修行へと旅立っていく人も多いという。そんなフランスはイタリアで修行を重ねた日本人パティシエが、国際大会で優勝することもある。それを見る度によくこんな繊細な物を作れるものだなぁと、日本人の器用貧乏さに驚かされる。筆者は別に器用ではないのであれだが、職人として活躍している人は自分の技術やお菓子作りに対するコツなども沢山内包していそうだ。それが個性を生み出し、世界的に見たことのないお菓子を開発しているとしたら、それはそれで面白い話だ。

ロールケーキ1つにしてもそう、日本で開発・商品化されているものをピックアップするだけでも個性的なものが沢山勢揃いしている。アリンコロールを引き合いに出してもそうです、中には展開している店舗ごとにオリジナル商品があるという徹底ぶりには脱帽させられるでしょう。顧客いじめだなぁとは思いますが、ファンの人は根性出して全種類コンプするため、足重に全国の各店舗へ訪れているんだろうなぁ、などと考えてしまう。

こうした話は何も、日本に限らず世界でも実施されているからだ。フランスはもちろん、アメリカやスペイン、果ては香港やインドといった地域において発売されているロールケーキは数知れず。訪れたら食べてみたい、そう願い続けている人もいるでしょう。そんなロールケーキ、世界のお菓子文化ではどんな個性的なものが開発・販売されているのかを見てみよう。

世界のロールケーキ

アメリカの場合

まずは糖分大好きといっても過言ではない、アメリカで定番となっているロールケーキについて考えてみたい。この国のロールケーキは一つに絞られること無く、色々な種類のものが開発されていると言われています。その中でも特に定番どころとなっているのは、『チョコレート味のスポンジケーキに、生クリームを巻いたもの』・『バニラ味のスポンジケーキにジャムや生クリームを巻いたもの』が、アメリカのロールケーキが普通と言われている。

甘いモノが大好きなアメリカ人ですからよほどコテコテのものが開発されているんだろうなぁと思いましたが、意外とシンプルなんだなぁとこの時は思った。ですが調べていくとやっぱり出てきました、アメリカだからこそ出来るスイーツに対する思い入れを感じさせるロールケーキがあるのです。それは手のひらサイズのもので、表面をチョコレートでコーティングしたものがあり、これが大人気なのだ。お菓子メーカーが創りだしたヒット作品と言われ、現在ではアメリカの人にすればいつも食べているといっても良いレベルのものになっている。

スペインの場合

個人的に情熱の国と呼ばれるのに対して、何処か暑苦しさを感じるようになってしまったスペインでも、他には類を見ないロールケーキを展開しています。『ブラソ・デ・ヒターノ』と呼ばれるロールケーキ、実は家庭の味として親しみよく愛されており、基本となる味こそ存在していますが地域ごとに独自の発展をした国としても有名です。

一番オーソドックスなロールケーキというのはスポンジケーキに生クリームを塗って、それを丸めたものとなっていますが、首都のマドリッドでは外側にもタップリとクリームがコーティングされている、クリーム好きにはたまらない一品となっています。一般的な家庭でも定番のお菓子となっているので、日本人よりもスペインの人のほうがロールケーキに対する思い入れが強いのかもしれませんね。

香港とインドの場合

そして香港とインドで展開されているロールケーキについてです。この二カ国はかつてイギリスの植民地だったこともあり、文化的な側面についても非常に強く影響されているからだ。中でも欠かせないのが、甘い時に一緒に頂く紅茶に対するこだわりは、相当強い。そしてそんな紅茶のお共にするロールケーキにも並々ならぬ思い入れがあったため、大衆化するまでに時間は掛からなかった。

ですがそんな両国でもロールケーキの味については差が出ている。どのように違うのかというと、

  • 香港の場合 - チョコレートやコーヒー味を中心としたもの
  • インドの場合 - ジャムのロールケーキが定番

味だけでなく、好みもこのような違いがある。そういう意味でも文化的なものもそうだが、味覚までは影響されないのかもしれません。

だからこそ面白い

今回は主に4カ国のロールケーキを見てみましたが、国が違うだけで好みやロールケーキに対する思い入れも強い。アメリカはそれこそコテコテに甘く仕立てているのに対して、香港やインドでは甘さがそれほど強くないものを選択するなど、文化が違うだけでお菓子の好みも変わってくる。どれが一番美味しく感じられるかは好みによって左右されますが、甘いモノが少し苦手は人はコーヒーやジャムなどがオススメでしょう。